
昨年はウインターリーグでの投球が認められ、独立リーグ入りをはたしました。2年連続での挑戦に「少し不安はあるが、楽しみ。やるからには結果を残したい」と空港ロビーで心境を語りました。
リーグは4日に開幕し、吉田えりは5日に先発する見込みです。「一人でも多くの打者に投げ、試合経験を積みたい」と笑顔で話していました。
日本で「ナックル姫」の愛称で呼ばれ、米国でも「ナックル・プリンセス」として話題を呼びました。米国の独立リーグで女子選手がプレーするのは、98〜00年にセントポール・セインツに所属したアイラ・ボーダーズ投手以来、史上2人目ということで、米メディアはこぞって18歳の少女を取り上げました。GBLのケビン・アウトカルト・コミッショナーは「彼女がチコに来る前はほとんど名前は知られていなかったが、今では全米の野球ファンが知っている。とても大きな反響があった」と話しました。
2010シーズンのアウトローズの1試合平均の観客数は2709人ですが、吉田えりの登板試合は平均3899人でした。チコ市の女性市長は、町の名前を有名にしてくれた功績を称え、吉田えりを表彰しました。さらに人気は米国だけにとどまらず、初めて遠征したカナダのビクトリアでは通常の倍近い4753人の大観衆が詰めかけたと伝えられました。グッズの売り上げも盛況で、少なからず地元経済にも貢献した模様です。

今年は、どんな話題をよび、どんな活躍をみせてくれるでしょうか。念願の初勝利はいつになるのでしょうか。