ドラゴンズは楽天と競合した野本圭外野手(日本通運)の交渉権をくじ引きで獲得しました。ドラゴンズに敗れた楽天は阪神に勝って藤原紘通投手(NTT西日本)の交渉権を獲得しました。松本啓二朗外野手(早大)を横浜に獲られた阪神は藤原でも楽天に敗れ台湾出身の右腕、ショウ一傑投手(奈良産大)を1位指名としました。
1 野本圭 外 日本通運
2 伊藤準規 投 岐阜城北高
3 岩崎恭平 内 東海大
4 高島祥平 投 帝京高
5 岩田慎司 投 明大
6 小熊凌祐 投 近江高
7 井藤真吾 外 中京大中京高
育成 加藤聡 外 大産大
育成 小林高也 外 東京弥生クラブ
☆野本圭(のもと・けい)1984(昭59)年7月7日、岡山県生まれの24歳。180センチ、81キロ、左投げ左打ち。
本来であれば“大卒プロ”になる可能性もありました。駒大4年の時には、世界大学野球で首位打者と盗塁王を獲得。直後の秋のリーグ戦では5本塁打をマークしてプロ側の期待も大きかったのです。しかし、大学から直接プロに入ることはできなかったのです。野本はすでに日本通運へ内定していたため、プロ入りを断念せざるを得なかったのです。大学の監督やコーチに「どうしてプロに行けないのか」と、直談判した時期もあったのですが、社会人野球にはプロからの指名待ちが許されていないチームがあり、日本通運はプロ入りを許さないチームで後に続く後輩のために大卒入団は諦めざるを得ませんでした。
ドーハ・アジア大会では打率3割7分5厘で銀メダル獲得に貢献した俊足強肩好打の逸材がプロの舞台に立つことが2年越しに出来るようになりました。
※森野を3塁に固定し、中村紀を1塁に固定する前提条件が野本加入でととのう見通しがついたので、かねて取りざたされていたウッズの解雇が現実味を帯びてきました。